ハーモニック・マイナーとメロディック・マイナーの使い分け


アドリブを行う際に、様々なスケールを使い分けるレッスンでした。

 

多くは

・Ⅱm7-Ⅴ7-ⅠM7(メジャー型)

・Ⅱm7♭5-Ⅴ7-Ⅰm7(マイナー型)

となることが多いと思いますが、

マイナーコードに着地するⅡ-Ⅴ(ツーファイヴ)が「Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰm7」になることもあると思います。

 

それぞれに使用可能なスケール候補を見ていきます。

 

■「Ⅱm7♭5-Ⅴ7-Ⅰm7」の場合


例)Bm7♭5-E7-Am7

着地するマイナーコードのルートから始まるハーモニック・マイナー(Aハーモニック・マイナー)が使えます。

 

Aハーモニック・マイナー=ABCDEFG♯

Bm7♭5=BDFA

E7=EG♯BD

 

 

■「Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰm7」の場合


例)Bm7-E7-Am7

着地するマイナーコードのルートから始まるメロディック・マイナー(Aメロディック・マイナー)が使えます。

 

Aメロディック・マイナー=ABCDEF♯G♯

Bm7=BDF♯A

E7=EG♯BD

 

使用スケールの構成音から成り立つコードにより、スケールを選んでいる感じですね。

Bm7♭5とBm7の違いは5度にあたる「FとF♯」の違いです。

Fを含む:Aハーモニック・マイナー

F♯を含む:Aメロディック・マイナー

という感じで選択しています。

 

E7に関してはどちらのスケールにもコード構成音が含まれています。

 

ハーモニック・マイナー、メロディック・マイナーはロック系のギタリストにも馴染みがあると思います。

ジャジーな伴奏の上で弾くとすごくお洒落に聞こえるので、敬遠しがちなJAZZの演奏にも取り組みやすいです。

 

Tsuchiya
他にも選択肢は考えられると思いますが、1つずつ使用できるスケールを理解していくといいですね!