ローコード型(CGEDA)の考察と平行移動活用


ギターを始めると最初の方に「ローコード」を学ぶと思います。

 

●メジャー5種


 

ギターの利点は同じ形で平行移動できることです。

これらのローコードも平行移動することで活用でき、見慣れたコードも実はローコードの平行移動型だったと気づけます。

 

例えば「F」コード。

赤丸のところを見ると「E」の形ですよね。

1フレットをセーハしてるところも、開放弦だったところです。

 

つまり「F」とは「E」を1フレット上にずらしたものになります。

 

他のローコードでも見てみましょう。

同じように「B」というバレーコードは「A」を2フレット上にずらしたものです。

 

これらのように1つ1つ独立して覚えると無限にあると思えたコードも、かなり体系的に効率よく覚えていけます。

 

また、ローコードの形によっては平行移動しにくいもの(慣れが必要なもの)もありますが、それぞれを『○型』とし同じコードを表現することができます。

 

例えば「C」コードで見てみると、

順に「C型のC」「A型のC」「G型のC」「E型のC」「D型のC」となります。

 

 

各ポジションで帯域が変わるので、知ってる形だからというだけでなく、出したい雰囲気や役割でフォーム(ボイシング)を選ぶことができます。

押さえにくいものはコードの一部を抜き出して使うこともできますね。(カッティングetc…)

 

ボイシング(Voicing):コード構成音の積み重ね方、配置の仕方

 

 

ローコードを学ぶ際、マイナー型も出てくると思います。

 

●マイナー3種


 

なぜ「C」「G」がないかというと、メジャー・マイナーを決める「3度の音(M3rd)」が開放弦に含まれてしまっているからです。

開放弦の部分は、3度の音を半音下げてマイナーにしたくてもできません。

(赤丸がM3rd)

 

なのでメジャーもマイナーも押さえやすい「E型・A型・D型」はよく使われますね。

D型は少し押さえにくいこともあるので、もっと言うと「E型・A型」の2つ。

 

Tsuchiya
まずは「E型・A型」のあらゆるコードを覚えて平行移動すると、コードブックを見ずにどんどん弾けるようになりやすいです。
ただがむしゃらに1つ1つ覚えるのではなく、効率的に覚えて活用してみて下さいね!