【Q.C(クォーターチョーキング)】は1/4音程を上げるチョーキングのことです。
実際は「半音まで届かないけど」くらい音程を動かした方が、ニュアンスは近いと思います。
ピアノのように音程が決められたものには出せず、より声にも近い感じがする曖昧さが魅力のポイントです。
この少しシャクリ上げる感じがなんともブルースっぽさも醸し出してくれるんですよね。
どんな時に使うか例を見てみます。
例えば「Am」のコードの上では「 Aマイナーペンタ」が弾けるのは想像もしやすいと思います。
マイナー同士ですからね。
しかし、「A7」のような明るいコード(メジャー)の上でも「Aマイナーペンタ」を弾くことができます。
厳密にいうと“アウトな音”もあるわけです⬇︎
A7のコード構成音=AC♯EG(ラド♯ミソ)
Aマイナーペンタ構成音=ACDEG(ラドレミソ)
コード構成音にない「C音」は長く伸ばすと少し違和感を感じると思います。
ただ8分音符以下などの短い音価ならそこまで気にしなくてOKです。
さらにこの「C音」をQ.Cでシャクリ上げることでコード構成音の「C♯」に近づくわけです。
半音上の「C♯」までは届かないこの中間の感覚が心地良いんですよね。
代表的な「Aマイナーペンタ」の位置でいうと
上記図の赤丸●が「C音」の位置になります。
この部分をQ.Cしてみましょう。
シャクリ上げた後は戻りの音が入らないように、右手などでミュートし投げっぱなしで終わる感じがよく似合います。
弾き慣れたペンタトニックスケールに少し工夫を加えると、よりコードに適した音を弾けるので試してみて下さいね!