チューニングはギターを気持ちよく演奏する上でとても重要になってきますが、
皆さん正しいチューニング出来ていますか?
チューニングは演奏の前にだけすれば良い訳ではなく、演奏していれば少しづつズレてきてしまう可能性があります。
演奏の合間や曲間のタイミングでも確認するようにしましょう。
少し弾いただけでチューニングが狂ってきてしまう方は、より安定したチューニングが出来るように是非参考にして下さいね!
チューナーを使って音を合わせよう!
まずチューニングをする際に使うものとして、
音叉や他の楽器と合わせる、はたまた絶対音感を持っているなんて方もいるかもしれませんが
一般的には『チューナー』という機械を使って音を合わせます。
チューナーにはギターとシールドで繋ぐものや、ギターヘッド部分に挟むクリップ式、携帯のチューナーアプリなどありますが、使い方に大差はないのでどのタイプでも良いでしょう。
(精度の高さは個体差があるので、よりこだわる方は高性能チューナーも視野に入れましょう)
チューナーをセットしたら音を合わせる前に気を付けるポイントを見ていきましょう!
基準ピッチって何??
チューナーを使う際に基準となるピッチ、周波数(Hz)を確認した事はありますか?
音は空気が振動して発生するのですが、一秒間の振動数を周波数と言いHz(ヘルツ)で表されています。
振動が多ければより音は高くなりHzの値も大きくなります。
デフォルトでは440Hzに設定されている事が多いでしょう。
そのままでも大丈夫な時もありますが、ピアノや管楽器の人達と合わせる場合は
基準ピッチが441〜442Hz等より高い可能性があります。
そうすると演奏的には合っていても何か気持ち良くない。。。と感じるかもしれません。
演奏の前に基準となる周波数を確認しましょう!
変更の仕方はお使いのチューナーの説明書を読んでみて下さい。
音を上げて終わりにする
チューナーをONにして弦を弾くと現在の音名が『C,D,E』等英音名で表記されます。
弾いてる弦の目的の音名が表示されるまでペグを回して音を上げたり下げたりしていきましょう。
一般的な『レギュラーチューニング』だと
6弦=E
5弦=A
4弦=D
3弦=G
2弦=B
1弦=E
となりますね。
大体チューナーのメーター針が真ん中にくると正しい音になるというものが多いと思います。
」
ここでワンポイント!!
確かにメーター針が真ん中だと正しい音になるのですが、目的の音より高い状態から下げてきて音を合わせた場合
(例えば3弦Gにしたいのに元がG#だから半音分下げていって音を合わせた時とかですね)
このままではペグを緩めた状態で終わっているのでこれではチューニングがズレやすくなってしまうんです。
なのでこういう場合は少し多めに下げてから最終的に音を上げて終わるようにしましょう!
そうすればペグを閉めてチューニングを終えるので安定する事が出来ます。
弦を引っ張って伸ばしてみよう
チューナーでいったん全部の弦を合わせたとしても、弦を引っ張ると音程が下がると思います。
これはアグレッシブに演奏したりすればズレる余地があるという風に僕は捉えています。
特に弦を張り替えたばっかりの時は、まだしっかりと弦が伸びておらずチューニングの安定性に欠けるので引っ張って伸ばしてあげましょう。
伸ばし方としては、弦がナットから外れないように左手で1フレット付近を押さえながら、
右手人差し指に伸ばしたい弦の12フレット付近を引っ掛けてグイグイと上に引っ張ります。
引っ張ったらチューニング、引っ張ったらチューニングというのを繰り返すとだんだん伸ばした後でもチューニングがズレなくなります。
ここまでやればかなりチューニングが安定するでしょう!
オクターヴ調整をしよう
オクターヴチューニングはご存知ですか?
開放弦の音は合っているのに、フレットを押さえると音程がズレるというのはオクターヴチューニングが合っていない可能性があります。
これを合わせることをオクターヴ調整と言います。
12フレットは開放弦の1オクターヴ上になるのですが、12フレットのハーモニクス音と押さえた実音をチューナーで合わせていきます。
もう少しやり方をみていきましょう!
- まずは普通にチューナーを使って開放弦をチューニングする
- 12フレットのハーモニクス音と実音を鳴らし差異を確認する
- ギターのブリッジにあるサドルを調整して音程を合わせる
サドルの調整の仕方はギターによっても違いますが、
『エレキギター』の場合は基本的に
ハーモニクス音が実音より高い場合は➡︎サドルをヘッド側へ移動させる
ハーモニクス音が実音より低い場合は➡︎サドルをヘッドと反対側へ移動させる
となります。
ここまでやればチューニングの精度、安定度はかなり高いでしょう。
毎回じゃないにしても少し違和感があったり、新しい弦に変えた時などはチェックしてみて下さいね!
弦が古くなるとチューニングも安定しなくなるので、定期的に弦を新しくすることもとても大切です。
コードを弾いて確認してみよう!
最後に開放弦を多く含むローコードやフレットの押弦が多いバレーコード、ハイポジションでも押さえてみる等して響きを確認してみましょう!
機械で合わせるのはもちろんですが、最終的にはサウンドが気持ち良いかが大事ですよね。
著名なギタリストの中には敢えて少しこの弦は低めに設定など、こだわりのチューニングを持っている人もいます。
音楽を続けていると耳も洗練されていき、様々な違いも感じ取れるようになると思いますよ♪
ピッチが良い事は演奏する上でとても大切なので、これからもしっかりとチューニングしていって下さいね!
おすすめの無料チューナーアプリ
僕がレッスンでも使用しているチューナーアプリです。
評判もかなり良く、僕自身使い勝手も良いですし精度も大丈夫だと思います!
iOS用になりますがリンクを貼っておきます⬇︎
基本的な機能は無料で使えますので是非!
まとめ
・チューナーには シールドをつなぐもの、クリップ式、アプリなどがある
・基準ピッチは440Hzにセットされてることが多い
合わせる楽器によって周波数を確認しましょう!
・チューニングは必ず音を上げて終わりにする
・弦をしっかり伸ばして安定させる
・ポジションによって音程がズレやすい時はオクターヴ調整も確認する
・最終的にはコードを鳴らし自分の耳でも確認
いろいろな奏法の前に音を合わせるチューニングはとても大切です!
しっかり調整してから練習や演奏をしましょう。