力み過ぎに注意!?【ギターコードを押さえる左手の正しい力加減とフォーム!!】


皆さんは、普段どのくらいの力で弦を押さえているでしょうか?

 

たまに音がキレイに鳴らないからといってめちゃくちゃ力んでしまう方がいます。

しかし理想は『右手』も『左手』もリラックスして音が鳴る最小限の力で押弦することです。

 

右手はピックを持つ力、左手は弦を押さえる力についてですね。

 

今回は特に左手についてお話ししますが、必要以上に力み過ぎていると様々なデメリットが生じてきます。

 

力加減の外にもコードがきちんと鳴るポイントはいくつかあるので、一つずつ見ていきましょう!

 

力み過ぎによるデメリットは!?

力を入れ過ぎて良いことなんて一つもありません。

どんなデメリットがあるのかを知りましょう!

 

弦を引っ張ってしまい音程が上がってしまう

まずは力が入り過ぎると弦を下側に引っ張ってしまいがちです。

これではコードを押さえながらチョーキングしてしまっている感じなので、下に引き下げた分だけ音がシャープしてしまいます。

 

正しい音程じゃなくなるので、アンサンブルの中でも心地良く響きません。

 

フォームによっては下方向だけではなく上方向にも弦を引き上げてしまうこともあるので、弦を押弦した時弦の位置が変わらないようにしましょう!

 

隣の弦に指の腹で触れて音を止めてしまう 

弦を引き下げることで弦と弦の幅が狭くなり、指の腹で隣の弦に触れる可能性もあります。

これでは音をミュートしてしまうので、音程も悪い上に鳴らない弦が出てくることになってしまいます。

この点からもやはり押弦した時弦の位置が変わらないように、弦の真下に抜ける方向性で力を加えることが大事です!

 

正しい力の方向性でも押し過ぎない

正しく下向きに力が入れられたとしても、ここでも必要以上に力めば下方向に弦をチョーキングしてしまい、音程がシャープします。

 

音が鳴る仕組みとして弦がフレット部分に接地すれば音は鳴ります

押弦した指が指板に着くほどに押す必要はないんです!

 

とても重要なポイントなのでしっかり理解しておきましょう。

 

コードチェンジがスムーズに行えなくなる

力むことによって指やその他の身体の動きが鈍くなり、次のコードフォームへの移動がスムーズに出来ません。 

ギターだけに関わらず、力が入り過ぎているとカクカクした動きになってしまいますよね?

 

いろいろな動きに柔軟に対応するにはリラックスした状態が必須です。

 

 

正しい押弦の位置と力加減の確認法

力加減と同時に押弦する最適な場所もとても重要です。

それぞれのポイントを確認していきましょう!

 

押弦時の正しい位置は!?

例えば3フレットを押さえる時に、きちんと3フレットのすぐ側(そば)を押さえることが出来ていますか?

押さえるべき場所はフレットの上でもなく、上からのぞいた時の3フレットのすぐ左側です。

 

ギターの正しい音程の位置はフレットにより刻まれています。

その側を押さえることで正しい音程が得られるのと、指とフレットの距離も近いので最小限の力で音が鳴りやすくなります。

 

無意識に押さえていると逆に2フレットの方や真ん中辺りで押さえてることがあります。

 

これでは音程が良くないのと音がキレイに鳴りにくくなってしまうので、必ずフレットのすぐ左側を意識して押さえて下さい。

(※コードフォームによっては全ての指がすぐ側を押さえられないこともありますが、なるべく側を押さえることを心がけて下さい)

 

必要最低限の力を確認する

まずはどの指でも良いのですが左手の人差し指を使いましょう。

 

6弦5フレットを押さえるとして、まだ押さえ込まずに弦に触れている状態にします。

そこから軽くピッキングしながら左手人差し指を押し込んでいきます

(※押さえるときはフレットのすぐ近くを押さえるようにしてください)

 

そうすると音が出る瞬間があると思うのですが、

 

それが理想の力加減です!!

 

思ったより弱い力で音が鳴っていませんか?

普段必要以上に力を入れていることに気がつくはずです。

 

今は人差し指でしたが、他の指に変わったり、6弦以外を押さえるとまた弦の太さも違って感覚が変わるのでそれぞれ試してみてください!

 

 

力以外に気をつけるべきポイントは!?

力加減の外にもコードをキレイに鳴らすポイントがあります。

以下のポイントを一つずつ確認しましょう!

 

①指先がきちんと立てられず隣の弦に触って止めてしまっている

コードを押さえる時は指をしっかりと立てて指先で押さえることが必要です。

指が寝てしまうと隣の弦に触れてしまいミュートしてしまいます。

 

しかし爪が伸びていて指を立てようとすると、先に爪が指板に当たって立てられないことがあります。

爪より指の肉が出てる方が指をしっかりと立てられ、コードは押さえやすいですね。

 

深爪など指を痛めないように気をつけながら長さを調整してください。

 

第一関節を曲げしっかりと指が立てば、自然と指板方向に力が働く利点もあります。

 

②単純に音が鳴るまでの力が入れられていない

複数の弦に触れているので、自分では力を入れているつもりが特定の指だけ力が入っていない可能性があります。

指の独立性が出てくるとどの指をどのくらいの力でと、自由にコントロール出来るようになります。

 

指で押さえている弦を一本ずつピッキングして音が出ているか確認してみましょう。

ここでも力は最小限にがポイントです!!

 

③まだ指先が硬くなっていないので、弦が指に食い込み過ぎる

ギターを弾いていくと指先の皮が厚くなっていきます。

 

最初の内は柔らかいので弦が食い込んでしまい、音が出にくいこともあるかもしれません。

だんだんと硬くなれば、硬いもの(指先)と硬いもの(指板)で挟む形になるので、音も楽に出るようになってきます。

 

そうなるとさらに力は抜くことが出来ますね!

 

④弦高とゲージ(弦の太さ)は適切か?

フレット上部から弦下部までの距離である弦高が高すぎると、さすがに押さえにくい時があります。

おおよその目安として

・エレキギター 6弦2.2mm 1弦1.8mm

・アコギ    6弦2.5mm 1弦2.0mm

 

くらいが一般的でしょうか。

 

その上で「音のコシを出したい!」「プレイアビリティを上げたい!」という部分で折り合いをつけながら好みの弦高にセッティングしていきます。

 

上記の弦高より明らかに高い場合は一度調整してみて下さい。

 

また弦のゲージによっても押さえやすさは変わります。

太い弦ほどテンションがきついので押さえるのに力が入ります。

 

レギュラーのゲージであれば問題ないと思いますが、もし女性やお子様で力があまりない場合は『ライトゲージ』など細めの弦を張ってみるのも良いと思います。

 

 

まとめ 

力み過ぎていると、

・弦を引っ張ってしまい音程が悪くなる、また隣弦に触れて音を止めてしまう

・コードチェンジがスムーズに行えない

 

等のデメリットがありました。

 

力まずに音を出すためには

・フレットのすぐ左側を押さえる

・音が鳴り始める最小限の力を意識

 

がとても大切です。

 

キレイにコードを鳴らすには

・指をしっかりと立てて隣の弦に触れない

・指を立てれるために爪の長さはきちんと調節する

・それぞれの指の独立性を鍛え、感覚の違いを知る

・弦高とゲージ(弦の太さ)をチェックする

 

ことも確認しました。

 

これらを踏まえた上で

 

コードが全部鳴らなくても最初は気にし過ぎず、

コードのフォームを覚えているくらいの感じで押さえ続けて下さい。

 

そして鳴っている弦があればその音を楽しんで下さい

 

そうしている内に慣れてくれば上に挙げたように

・指の独立性が出てくる→指先を立てたりもコントロールしやすくなる

・指の感覚が鋭くなる→どの指が押せてるか、隣の弦に触れていないかなどわかる

・指先の皮が厚くなれば痛みもなく軽いタッチで音が出るようになる

 

となります。

 

是非理想の力加減とフォームを習得して下さいね!!